- レッスン情報
- 2026.08.28
JLPTの申し込みが、こんなに早く締め切られるなんて。日本語を学ぶ人が増えていることを、長崎の現場で感じたこと

「先生、JLPTに申し込もうと思っていたんですが、もう締め切られていました」
昨日から、そんな連絡が続いています。
2026年12月6日に実施される日本語能力試験(JLPT)の国内受験について、N3・N4・N5は8月27日正午で申し込みが締め切られました。
私のところにも、昨日からすでに3人の方から問い合わせや相談がありました。
「先生が、早めに申し込んだ方がいいと言っていたので急いだんですが、本当にそうでした」
そんな声もありました。
実は、今回が初めてのことではありません。
「また、こんなに早く締め切られた」
2026年7月のJLPTでも、国内の申し込みが早い段階で締め切られるということがありました。
前回は、私たち日本語教師の間でも、そして受験を予定していた外国人の方たちの間でも、「こんなに早く締め切られるの?」と驚きの声が聞かれました。
私自身も、そのとき初めて、JLPTは「早めに申し込まなければ受けられない試験」になってきているのかもしれない、と感じました。
だから今回は、前回の経験を踏まえて、私が関わっている特定技能・技能実習の方たちには、かなり強めに「早めに申し込んでください」と伝えていました。
仕事の休みについても早めに相談しておくこと。
申し込み開始になったら、できるだけ早く手続きをすること。
「もう、申し込み開始時刻になったら申し込むくらいの気持ちでいた方がいいですよ」と伝えていたくらいです。
それでも今回、申し込めなかったという連絡が届きました。
JLPTは、日本語を学ぶ人にとって分かりやすい目標の一つ
JLPT、日本語能力試験は、日本語を学ぶ人にとって、よく知られている試験の一つです。
「いつかN3を取りたい」
「次はN2に挑戦したい」
そんなふうに、JLPTの合格を一つの目標にして日本語を勉強している人は少なくありません。
しかも、JLPTは日本国内では年2回の実施です。2026年も7月5日と12月6日の2回実施されます。
仕事をしている人にとっては、受験すること自体にも準備が必要です。
試験の日に休みを取らなければならない。
シフトを調整しなければならない。
職場に相談しなければならない。
そう考えると、受験できる機会は、実際にはもっと限られています。
だからこそ、今回のように申し込みそのものが早い段階で締め切られてしまうと、「次に受けられるのはいつだろう」と、がっかりしてしまうのも無理はありません。
「受けたかったのに、受けられない」ということ
昨日、私のところにも、申し込めなかった受講生から連絡がありました。
「先生が早めに申し込んだ方がいいと言ってくれたのに、ごめんなさい」
そんな言葉まで添えられていました。
でも、謝る必要なんてありません。
受けたかった。
準備しようとしていた。
そして、申し込もうとした。
それでも、間に合わなかった。
そのことが、私は少し残念でした。
日本語を勉強して、試験を受けて、自分のこれからにつなげようとしている。
その気持ちがあっても、受験の機会が限られていれば、思うように進められないことがあります。
今回の出来事を通して、私はあらためて、JLPTという試験が、日本語を学ぶ人にとって大きな目標の一つになっていることを感じました。
日本で働く人が増えれば、日本語を学ぶ人も増えていく
外国人が日本で働くことが、特別なことではなくなってきました。
特定技能などの在留資格で働く人も増え、日本での生活を長く続けていこうと考える人もいます。
そうした人たちにとって、日本語は仕事をするためだけのものではありません。
職場で同僚と話す。
病院で自分のことを伝える。
役所で手続きをする。
地域の人と話す。
日本で生活を続けていくために、日本語で「できること」を少しずつ増やしていく必要があります。
また、特定技能などの在留資格では、日本語能力の確認が必要となる場合もあります。
「仕事のために必要だから」
「自分の日本語力を試したいから」
「これからも日本で働き続けるために、少しずつ準備しておきたいから」
受験する理由は、一人ひとり違います。
ただ、私の周りでは、特定技能や技能実習などで働いている方から、JLPTについて相談を受ける機会が確実に増えています。
今回のJLPTの申し込み状況は、そんな変化を、統計の数字ではなく、目の前にいる一人ひとりの姿を通して感じる出来事でした。
「日本語を勉強したい」という人がいる
今回、JLPTの申し込みが早く締め切られたことをきっかけに、私は一つのことを強く感じました。
それは、
日本語を学びたいと思っている人が、私たちが思っている以上に身近なところにいるということです。
私たち日本語教師のところには、実際にそうした人たちがやってきます。
「日本語がもっと上手になりたい」
「仕事で困らないようになりたい」
「次の在留資格につなげたい」
「日本でこれからも暮らしていきたい」
そんな思いを持って、日本語を学んでいます。
今回のJLPTの申し込み状況は、単に「試験が早く締め切られた」という出来事ではありません。
日本語を必要とする人、日本語を学びたい人が、私たちの身近なところに確実に増えている。
私は、長崎で日本語教育に関わる一人として、そんな変化を感じています。
長崎で、日本語を学ぶ人たちを支える
今回、東京・大阪については、会場調整のうえで追加募集を行う可能性があると案内されています。
一方、私が活動している長崎を含む地域では、現時点で追加募集の案内はありません。
今回申し込めなかった方から相談を受けながら、正直なところ、残念な気持ちもあります。
「受けたかった」という気持ちを持っている人がいる。
その人たちが、日本語を学び続けるための次の目標を持てるようにすることも、日本語教育に関わる私たちの役割の一つなのだと思います。
試験を受けることは、日本語学習のゴールではありません。
でも、目標があることで、学習を続けるきっかけになることがあります。
そして、その目標を持った人が「学びたい」と思ったときに、学べる環境があることも大切です。
合同会社pordoでは、長崎県内の企業や自治体、地域の方々と関わりながら、外国人の日本語学習を支援してきました。
これから日本で働き、暮らす人が増えていく中で、日本語教育を必要とする人に、必要な学びを届けること。
それも、これからの地域社会にとって大切なことの一つなのではないかと思っています。
日本語教育についてのご相談がありましたら、お気軽にお問い合わせください。


